症療区分1区分2診療科資格認定基準:右の5項目を全て満たす者①日本外科学会の専門医・認定医取得②本学会所定の研修施設において,本学会所定のカリキュラムに沿って,通算5年以上履修したことを本学会所定の研修記録簿の提出によって証明。③本学会所定の単位を取得。④本学会所定の試験*に合格。⑤本学会評議員1名の推薦①カリキュラム【A】:共通範囲,②カリキュラム【B】:専門疾患項目,③カリキュラム【C】:専門範囲の項目から出題する。試験*カリキュラム【A】:共通範囲1.頸部〜縦隔・肺の臨床解剖 ①主要臓器・血管・神経の同定 ②CT,MRI画像の理解,横断解剖学 ③発生学,主要な変異についての理解2.①発声機能の基礎的知識 ②嚥下機能の基礎的知識 ③呼吸機能の基礎的知識 ④気道狭窄の基礎的知識 ⑤呼吸管理の基礎的知識─気道確保(気管切開術,カニューレ選択など) ─酸素療法 ─人工呼吸3.①喉頭腫瘍・下咽頭腫瘍,気管気管支・肺腫瘍の診断と治療 ②反回神経麻痺(喉頭麻痺)の診断と治療─内視鏡による診断 ③誤嚥・嚥下性肺炎の診断と治療─菌種等,疾患の特徴の理解 ─薬物療法の経験 ④頸部腫瘤の診断と治療 ⑤甲状腺・上皮小体疾患の診断と治療 ⑥食道腫瘍の診断と治療 ⑦GERDの診断と治療 ⑧睡眠時無呼吸症候群の診断と治療 ⑨気管支喘息の診断と治療カリキュラム【B】:専門疾患項目①下咽頭悪性腫瘍②頸部〜上部食道悪性腫瘍③頸部〜上部食道良性腫瘍④ 食道裂孔ヘルニア・GERD・食道炎⑤ 食道外傷・(食道破裂・)食道異物⑥頸部食道憩室⑦食道気管支瘻⑧嗄声・反回神経麻痺⑨誤嚥・嚥下性肺炎カリキュラム【C】:専門範囲1 .開胸・開腹・VATS等に関する基本的事項①各種アプローチの特徴の理解② VATSにおける体位,ポートサイトの決定ができる③ 開胸・開腹・胸腹連続切開・経裂孔的アプローチを術者として施行しうる2 .下咽頭・頸部食道悪性腫瘍の診断と治① 内視鏡的診断を術者として施行しうる② 外科的治療の多様性を理解し,手術適 応を検討・決定できる③ 術者,あるいは助手としての外科的治療の経験④化学/放射線療法についての理解表1:日本気管食道科学会認定気管食道科専門医制度規則外科系食道系食道外科日本気管食道科学会会員歴が申請時引き続き5年以上の医師①気管支異物②損傷(気道・縦隔)③気管気管支軟化症④肺・縦隔腫瘍⑤気管気管支腫瘍⑥気管支食道瘻1.手技に関する基本的事項①各種開胸法② 胸腔鏡下手術(VATS)におけるポートサイトの決定③気管支ファイバースコピー④硬性気管支鏡⑤縦隔鏡2.気管支異物の診断と治療①内視鏡異物摘出術3 .気道・縦隔の損傷に対する診断と治療①診断②治療(外科的治療を含む)4 .気管気管支軟化症の診断と治療①診断②治療気道系呼吸器外科①日本耳鼻咽喉科学会の専門医取得①喉頭横隔膜症②喉頭軟弱症③喉頭斜位④急性喉頭蓋炎⑤急性声門下喉頭炎⑥喉頭結核⑦喉頭浮腫⑧ 声帯良性腫瘤(ポリープ,結節,ポリポイド,嚢胞等)⑨喉頭肉芽腫⑩頸部外傷⑪下咽頭食道異物⑫喉頭乳頭腫(パピローマ)⑬その他の喉頭良性腫瘍⑭喉頭白板症⑮悪性リンパ腫⑯頸部蜂窩織炎・膿瘍⑰頸部嚢胞⑱頸部良性腫瘍⑲頸部悪性腫瘍⑳良性甲状腺腫瘍㉑悪性甲状腺腫瘍㉒上皮小体腫瘍1.検査(施行または解釈ができる)①間接喉頭鏡検査②喉頭直達鏡検査③硬性食道鏡検査④喉頭ファイバースコピー⑤下咽頭ファイバースコピー⑥喉頭ストロボスコピー⑦ラリンゴマイクロスコピー⑧音声機能検査⑨音響分析検査⑩アイソトープ検査⑪甲状腺機能検査⑫上皮小体機能検査⑬頸部超音波検査⑭咽頭食道造影検査⑮呼吸機能検査咽喉系咽喉系耳鼻咽喉科内科系気道系呼吸器内科①日本内科学会の専門医・認定内科医取得1.気道疾患a)感染症① 急性上気道炎,急性気管支炎②細菌性肺炎③嚥下性肺炎④ 肺結核,非定型抗酸菌b)慢性閉塞性肺疾患①慢性気管支炎②肺気腫③気管支喘息c) 肺胞気管支系の異常拡張(気管支拡張症)d) 呼吸器新生物(肺癌《小細胞癌,非小細胞癌》)2.呼吸中枢の疾患a)睡眠時無呼吸症候群b)過換気症候群1 .検査(施行または解釈ができる)① 胸部X線診断法 胸部CT② 喀痰検査微生物学的検査,核酸増幅法③ 気管支鏡検査(擦過法,生検,肺胞洗浄)④腫瘍マーカー⑤ウイルス学的検査⑥呼吸機能検査法 a)ピークフローメーター b)スパイロメトリー c)Flow-volume曲線 d)睡眠時呼吸モニター
元のページ ../index.html#73