の取り組み,低侵襲手術についてもシンポジウム,ワークショップで取り上げられました。シンポジウム5では猪俣雅史先生(大分大学)から医療画像システムの改良,手術のAIナビゲーションなど,術前画像,術中画像の進歩やさらにその将来像についてもお示しいただきました。内視鏡やロボット支援手術による低侵襲治療にはこれらの画像利用が必須であり,治療成績を向上させるためにも各施設で取り入れてゆく必要性を感じました。AIのワークショップでは,病理診断のデジタル化,診断精度や施設間のコラボレーション,deep learningを用いた診断,手術への応用など,先進的な取り組みをされている施設からご報告があり,目に見える進歩を感じることができました。197 2日間の総会・学術講演会についてすべての内容をご紹介できませんでしたが,学際的な特徴を活かし,臨床・基礎の両面から気管食道科の新時代を切り拓く学会になりました。次回の学会開催にあたっては第72回のご成功の上に,さらに成果を積み上げられるように準備をしたいと存じます。最後にこの実りある学会の運営に尽力された杉尾賢二会長,並びに御教室の皆様に改めて感謝を申し上げます。次回の第73回総会・学術講演会は令和4年11月3日(祝日,木曜日),4日(金曜日)に沖縄コンベンションセンター(沖縄県宜野湾市)で開催する予定です。多くの会員の方々にご参加をいただきたく,御願いを申し上げます。日気食会報,73(2),2022
元のページ ../index.html#161